ゆめカフェ

夢叶うサードプレイス

【絵本誕生秘話vol.10】この地は夢がかなうところ、の巻

 

 夢をかなえるためには、人と人がつながって、連携の輪を広げることが大切と、前のvol.9で書いたが、この地には、すでに地域の輪をひろげる場がある。

 

絵本プロジェクトと同じ年に立ち上がった、「~つながる ひろがる~ゆめみらい交流会」。幸区役所が主催する交流会に、先日、わたしも出席した。地元の方たちが集まり、活動の内容を発表したり、夢見ヶ崎を中心に、地域を盛り上げる方法を語り合う。いろいろな方の話を聞き、興味深い事実を知った。

 

ここ夢見ヶ崎には、夢追い人がたくさんいるということ。

 

夢を見るだけではなく、実際に行動し、実現しているのだ。土地の名前に「夢」という字が入っているだけに、夢見ヶ崎には、夢をかなえるパワーがあるのかも……。「夢をかなえる街、夢見ヶ崎」。なんだか素敵だなあ。

 

よし決めた! 今回の原画展のテーマは、「夢をかなえる」にしよう。“ふつうの主婦”だったあずが、この地で絵本作家になる夢をかなえたこと。絵本をつくったことで、夢が広がっていること。

さらに、この街に住む人たちの夢を集合させるのはどうだろう。ひとつの場所に集めることで、バラバラだった夢と夢がくっついて、化学反応が起き、実現するスピードが高まる。さらにもっと大きな夢に育つーー。こうして原画展のイメージが固まった。

 

『ゆめみがさきのふしぎにゃトンネル』は、この地だったからこそ生まれた。夢がのびのびと育つ環境がある。

「前例がない」と門前払いをすることなく、新しい企画に「おもしろい!やってみよう」とのってくださった幸区役所企画課の皆さん。

「見守りのプロ」である平野良美さんと石渡裕美さん。どんなムチャをしようが、口をはさまず自由に作品をつくらせてくれた。

最後に、心から感謝の気持ちを伝えたい。