vol.13でっかいまぐろを一匹まるごとさばきたい【yuuji(小6)】
夢見ヶ崎動物公園のふもとに住む小6のyuujiくん。
yuujiくんは、アウトドア一家に育ち、その道の英才教育(!)を受けただけあって、
両親にもまさる立派なキャンプマスターと、ウワサには聞いていた。
ウツボもさばくし、薪わりはするし、
野生の木や植物、動物、虫にめっぽう詳しい。
今日は、飼っている蛇のエサを調達しに、等々力公園へやってきたそうだ。
初めて来たという等々力の森をくるっと見渡して、
さっそく植物や木のなまえをつぎつぎに披露する。
「あー、いっぱい(餌が)ありそうだね」
「この木はね、ケヤキだよ」
「ああヨモギがたくさん生えてる」
「え、どこどこ?」
「ちょっと待ってて」
そういい置いて、さっさと収穫に出かけた。
戻ってきた、彼の抱えているものを見て驚いた。
素敵なヨモギのブーケが完成していた。
一抱えあるたくさんのヨモギを
等々力の森にあるヤシ科のシュロの葉でくるっと束ねて、おしゃれに結んでいる。
引っ張っても切れにくいシュロの葉は、
ロープとして最適なのだそう。
※滑り台を立ったまま駆け下りて(笑)、片腕を骨折中。片手と口を使って、器用に結んだらしい…
等々力森に自生しているハーブや小花を使って
ブーケをつくったら素敵だな。
そのあとも、彼の自然談義は、
1時間以上も続いた。
これは椿の種、油がとれるんだよ。でも今は時期がだめ。秋になるといい油がとれる。
ああ、あれは、くまんばち、じっとしてれば刺したりしないよ。スズメバチはね、やばいからそーっと離れる。蜂に刺されたときは、ハリを抜くと毒が入っちゃうから、カードとかでサッて、こんなふうに、こそぐようにとるといいんだって……etc.
ちなみに、その知識は、誰から習ったの?
てっきり両親から教わるのかと思ったら
もっぱらYouTubeの動画が先生なのだとか。
うつぼのさばき方も、刺身の作り方も、
ぜんぶ教えてくれる。
やっぱり、今の時代、興味のあることは教室に行かなくとも学べるのだ。
そのyuujiくん、今夢があるという。
それは、
でっかいまぐろを一匹まるごとさばきたい
幸区には大規模な市場がある。
yuujiくん、その夢かなえましょう!