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「朝30分」を続けなさい!【古市幸雄】

 

 

 

『「朝30分」を続けなさい!』古市幸雄著(PHP文庫) 

 

朝起きてからすぐ30分だけ。

天職の時間を持つようにしています。

 もう20年前から続けてきた習慣です。

 

20代。

出版社で、編集者として猛烈に忙しく働いていたとき。

日中は、編集の業務でいっぱいだし

ひっきりなしに人と話したり、電話に出たり。

それでも、原稿の仕事は自分のやりたいことだったので、

会社に行く前、朝イチ30分だけ、パソコンに向かって

ニュースの原稿を一本書いていました。

それをプリントアウトして、行きの電車の中で校正、

会社についてから、合間の時間に修正を入れ、

次の日の原稿の資料をプリントアウトします。

 

30代。

今度は育児休業の時期。

乳飲み子と幼児の世話で、一日が終わります。

このままでいいのだろうか。

そう思って、朝イチ30分、子どもが起きる前に

エッセイを一本書くのを習慣にしていました。

 

そして40代。

今度は、場所をブログにうつして書くことにしました。

誰にも見せていないけれど、

自分のために書く文章です。

 

そうそう。30代でエッセイを書いていたとき。

細々と雑誌ライターの仕事は続けていました。

そのとき、いっしょに仕事をしていた恩師の編集者Aさんに

この「1日1本」の話をしました。

「とにかく1日1本書くことにしています」。

「へえー、それはいい話だね」

 

Aさんは、その後、仕事を早期退職して、北海道への移住しました。

先日、久しぶりにお会いしたとき、

「北海道に行って、新しい仕事が軌道にのらなかったとき、

あのとき聞いた、1日1本の話、私も実行したのよ。

それが今の仕事につながったの。ありがとう」とおっしゃっていました。

 

おいしいものを食べることが大好きなAさんは、

日々のおいしいもの、日々の暮らしをブログに1日1本書いていました。

それが注目を集め、地元の観光協会のホームページを管理する

仕事に出会ったそうです。

今では、「あのブログの管理人といえば、地元では有名なのよ」

とうれしそうに話していらっしゃいました。

 

今の私も、自分がこれから何をしたいのか、

何を書きたいのか見えません。

でも、1日1本、日々のうれしいこと、発見したことを

書いていこうと思っています。

 

毎日毎日、小さな石を置いていくことで、

それが線になり、面になり、

やがて自分ならではのオリジナルのテーマが見えてくると信じています。

 

2019.4.7(日)