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未完成の段階で市場に出し、フィードバックを得て改善していくほうが早道です ちきりん(社会派ブロガー)

『マーケット感覚を身につけよう』ちきりん著(ダイヤモンド社)P212

 

 「プロットは考えたし第1章は書けたけど、その後がどうしても進まない、という状態になったら、その時点で第1章だけをネット上に開示してしまってもいいのです。そうすれば、第1章の内容についても、そして今後の展開についても、市場からのフィードバックが得られます」

 

きちんと商品を完成させてから発表するのが当たり前――と思っていたので、「未完成の段階で市場に出す」という考え方には、目からウロコ。ちきりんさんは、新しい成功のプロセスとして、「とりあえずやってみて、どんどん失敗しながら市場からフィードバックを受け取り、進化していく」ことをすすめています。

市場に出すものは、市場の意見を聞いたほうが、確実にニーズをつかめます。市場に直接意見を聞きながら作品を完成していくほうが、近道で、しかも確実な方法でしょう。

 

これは、小説だけではなく、歌やダンスでも、広く注目されている方法なのだそう。YouTubeニコニコ生放送を使って、自分のパフォーマンスを発表し、市場からフィードバックを受け取って、どんどん改良を重ねるのです。歌やダンスと言えば、いい学校や先生の指導を受けて、高い月謝を払って学ぶというのが一般的でした。

 でも、いい学校を出たからといって、いい先生に習ったからといって、高価な教材を使ったからといって、必ずしも市場に受け入れられるとは限らないでしょう。「市場から学ぶ」ことが、今やメジャーな学びのプロセスになりつつある、とちきりんさんは言います。

 

 煮詰まっているときに、自分ひとりであれこれ考えていても、先に進みません。無理やり進めたとしても、市場の評価が得られないシロモノが出来上がるかもしれません。

――失敗してもいいので、作品をどんどん市場に出すことです(byちきりん)――