ゆめカフェ

夢叶うサードプレイス

ゆめカフェ最終回!

2023/10/28
ユメカ×夢の花咲くフラワークラフトLesson

 

2023年度幸区協働事業として出発したゆめカフェも、いよいよ最終回。今回は、大人かわいいアレンジで定評のあるクーシェリのこづえさんを招いて「夢の花咲くフラワークラフトLesson」を行いました。制作したのは、色とりどりの花やグリーン、木の実を自由に組み合わせたクリスマスクラフトとブーケ。草花がそこにあるだけでふんわりと優しい気持ちになるから不思議です。お互いに作品を見せ合いながら、和気あいあいとした熱気に包まれました。

 

夢は暮らしを引き立てる
魔法のスパイス

 

夢叶うサードスペース「ゆめカフェ」。夢というと、何か大きなことのようなイメージがありますが、ゆめカフェが提案する「夢」は、心がちょっぴりワクワクHappyになること。どんなに小さなことでも自分の心がプラスの方向に動くなら、それは素敵な花が咲く夢の種なんです。料理にたとえるとしたら、スパイスのようなもの。単調な味のスープも、スパイスを振りかけると、素材の香りが引き立ちぐんとおいしくなりますよね。夢は暮らしを引き立てる魔法のスパイス。ぱらりと一振りするだけで、あら不思議。いつもの毎日がキラキラ輝き始めます。

 

障害者が夢をもって
働ける仕事を作る

 

ゆめカフェのラストは、夢叶う名刺「ユメカ」の交換タイム。参加者同士が夢を書いたカードを見せ合いながら交流しました。小さなカード一枚で、初対面とは思えないほど話がはずみ、毎回新たな夢の種が生まれます。
今回のゆめカフェで出会ったAさんと話していたときのこと。「ユメカで障害者が夢をもって働ける仕事を作りたいんです」。ふと私の口からそんな言葉が出てきました。心の中で密かにあたためてはいたものの、これまで積極的に発信したことはありません。なぜ初対面の、しかもお互いに何も知らないAさんに話したのか自分でも分かりませんが、気がついたら夢中になって伝えていました。

 

ユメカが生まれたきっかけは、障害をもつある中学生です。彼は文字を書くことが難しいという障害を抱えながら普通校に通っていました。入学して間もないころ、遊ぶ約束をするため友人から自宅の場所を聞かれました。多感な年頃ということもあり障害のことを伝えられず、メモを書いて渡す代わりに生徒手帳を預けてしまったのだそうです。「自分のことを伝えられる名刺を持たせたい」という彼のお母さんの願いから、ユメカの原型が誕生しました。

障害者と健常者がタッグを組んだブランドを作りたいーー。それは、まさ出版を設立した当時から思い描いてきた夢です。今回のゆめカフェプロジェクトには、障害のあるスタッフが、企画からイベントの運営まですべての行程に携わっています。支援学校の教員や障害者の家族と一緒にユメカ制作チームとして大活躍してくれました。

一気に話し終えた後、Aさんが思いがけない言葉をかけてくださいました。「そういうことでしたら、ぜひうちと組ませてください」。NPO法人の代表であるAさんは、偶然にも障害者の親子を対象とした交流会を定期的に開いていると言うのです。え、本当ですか!? 今から思えば、同じ想いが共鳴して引き寄せ合ったのかもしれません。

 

帰り際、この活動をこんなに一生懸命活動しているのは、自分にとって大切な人に障害があるからなんです、とつぶやいたAさん。時間切れで伝えられなかったけれど、じつは私も同じです。

ともに夢を叶える仲間が、また一人増えました。

 

こぼれ話

ゆめカフェ最終回と言いつつ、早くも次の開催が決まりました。11月25日(土)シェアスペースNAYAにて11時~14時0PEN。ワクワクHappyになるコーナーをご用意しています。気が向いたらふらっと寄ってくださいね。