ゆめカフェ

夢叶うサードプレイス

親子が孤立しない場作り

2023年7月31日

夏休みの前半、講演会に参加した。タイトルは「障害のあるこどものことば・コミュニケーション発達支援」。講師の小野里美帆さんの言葉で、一番印象に残ったのは、「2次障害さえなければ、障害があってもけっこうハッピーに生きている人が多い」。
生まれもった障害よりむしろもっと大きな問題は、その後の環境や人間関係によるストレスによって起こる2次障害のほうかもしれない。2次障害を防ぐには、親をはじめ周囲が「ワールドに共感する」こと。一般的な常識とずれていても否定せず「おもしろいね!」と共感する。
我が子に障害があると診断されると、精神的に大きなダメージを抱える保護者が多い。ある保育士さんによると、障害と認定されなくてもクラスの半数ちかく発達が気になる子どもがいると言う。この時期の保護者にこそサポートが必要なのだけど、どこにも相談できず孤立してしまう親子もいる。まだ行政のシステムが十分とは言えないそうだ。
私が小さいころから身近にいるYさんは大人になってから発達に障害があることがわかった。理由はよく分からないが、おそらく2次障害のために、小学校のころから40歳を超える今も外に出ることが難しい。小さいころに親子が孤立しなければ、もっとサポートがあったらと強く感じる。ユメカのイベントには障害のある子を持つ親にも参加してほしい。親子が孤立しない場づくりをしたい。多様性を認める世の中のほうが、お互いにとって居心地がいいに決まっている。