ゆめカフェ

夢叶うサードプレイス

縄文時代から人が集う場だった夢見ヶ崎

 

 「古墳の上に動物公園!?」。そもそもこの話を聞いたのが、夢見ヶ崎動物公園を舞台にした絵本『ふしぎにゃトンネル』を企画したきっかけです。

 

 地域の歴史をテーマにしたストーリーを作ろうと考え、地元の郷土史会の方にお話を伺いました。そして、教えていただいた数々のエピソードから、興味深い2つの事実が浮かび上がったのです。

 

 ひとつは、動物公園のある加瀬山が、はるか昔から人々が集う場所だったこと。集落が生まれた縄文時代、有力な豪族が集った古墳時代から、動物公園として憩いの場になった現代まで、この地はずっと、「人と人をつなぐ場」だったのです。

 

 もうひとつは、「自然環境を守るシンボル」として重要な役割を果たしていること。昭和初期から工業地帯として発展し、河川の汚染など環境問題が深刻になったことから、この地域に緑の森と自然を取り戻そうと、夢見ヶ崎動物公園が誕生したそうです。

 

 夢見ヶ崎に多くの区民が集うことで、課題を解決していく大きなパワーが生まれそう。絵本がそのきっかけを作れたら――。ゆめみらい交流会が設立されたことで、さらに夢が広がっています。