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夏休み交流会レポート ~木工講習会~

夏休み交流会レポート~木工講習会~
2023年7月27日(木)13時@作業棟

 

自他共に認めるITオンチーー。そう周囲に宣伝してきた。よく考えると、他にも苦手なものはいろいろあって、というかむしろ苦手なものだらけで、得意なことなどほとんどないと言った方がよい。星の数ほどある苦手なもののひとつが物作りである。子どものころから不器用で、図工は大の苦手。大人になってからも私に物を作らせると、どうやったらこうなるのかと首をかしげたくなるようなシロモノが誕生するものだから、誰も私には依頼しなくなった。そういうわけで、当然「木工講習会」のチラシを見ても自分には関係ないとスルーしていた。しかし、講習会の目的は「木工を通して職場の交流を深める」という。目的は木工ではなく、交流なのだ。ならば私にも参加する意味がある。

 

どうせ行くなら、何か役に立つものを作りたい。考えた末に、ミニ看板を作ることにした。これなら細かいカットや加工は必要ないだろう。当日は、友人から分けてもらったかまぼこ板ほどの小さな端材を持参。木工が得意な先生から基本的な機械の使い方を習う。ドリルでかまぼこ板の上部に穴を2つあけて、周囲の角を電動やすりでまるく削る。機械を扱うのはちょっぴり怖くて、最初は完全に腰がひけていたが、少しずつ慣れてきた。穴に麻紐を通し、アクリル絵の具で「ききがきやさん」と書いたら、あっという間に完成。あら案外素敵じゃない。木工など到底無理と思っていたけれど、機械を使えば不器用な私でもこんなかわいい看板が作れるのだ。自分でできることがひとつ増えたと思うと、なんだかうれしい。

 

「学生のとき、ヤスリでどれだけツルツルになるか競争とかしませんでした?あれ、私だけ?」と言いながら、私のミニ看板を手にとって手動やすりで表面をツルツルに磨いてくれたS先生。機械の使い方を教え合ったり、こうしたらいいんじゃないかとアイデアをいただいたりして、自然に会話も生まれた。ふと考えると、これまでもくもくと一人で作業することが多かった。でもこうして何か手を動かしながら交流するのもいいな。どこもかしこも人手不足で時短とか効率を重視する風潮だけど、人とふれ合う時間は削りたくない、大切にしたい。学校でも家庭でも。