ゆめカフェ

夢叶うサードプレイス

第1回ゆめカフェ ×ハンドマッサージ

第1回ユメカワークショップ 8月26日(土)

夏の疲れを癒やすハンドマッサージ

 

●相手のいい所を発見する

20代のTさんとそのお母さんがユメカ作りに参加してくれました。Tさんがささっと下書きを終え隣のお母さんの用紙をのぞきこむと、ほとんど白紙のまま。何を書くべきか迷っている様子です。どうしましたかと声をかけると得意なことがないんです」とお母さん。いくつか質問して引きだそうとしましたが、なかなか前に進みません。
そこでTさんにふってみました。「お母さんのいいところって何だと思いますか?」。Tさんは少し考えて「やさしいところかな」。お母さんはそんなことないよ~と言いつつとても嬉しそうです。「あと、おもしろいところ」「そうだね、落語が好きだもん」「思いやりがあるところ」「そうかなあ~」。あっという間に空欄が埋まりました。

そのやりとりを見て、この感じいいな~と心がほっこりすると同時に、ユメカの新しい可能性を発見しました。名刺は初対面の人同士が交換するのが一般的ですが、職場や家族、友人などチームの仲間同士で作るのもいいかもしれない。毎日のように接していても、じつはお互いのことをよく知らないものだし、Tさん親子のように、意外と見えていない自分の良さを発見できるかもしれません。たとえば、企業の研修や学校の授業で活用できるプログラムを作ったらどうだろう。ユメカプロジェクトの方向性が少しずつ見えてきました。

 

●コレクションしたくなるユメカ

「モジャのをまだもらってない」。名刺交換タイムが終わりに近づいたころ、参加者の小学生が「モジャ」というニックネームの男性のところに駆け寄りました。たくさんコレクションしたくなる名刺にしようと、ゲームのヒーローカードのようなデザインにしたユメカ。その作戦がみごと成功したようです。

 

●作る過程も楽しむワークショップスタイル

友人同士で参加した小学生。最初は名刺より積み木遊びのほうに夢中でしたが、ワークシートを渡すと「何て書こうか」と話し合いながらあっという間に完成しました。意外だったのは、10枚綴りの名刺をカットする作業に熱中していたこと。他の参加者の分まできれいに仕上げてくれました。今までは、一般的な名刺屋さんと同様、受注して完成品を渡していましたが、ユメカの場合、お客さんが自分で作る過程も楽しむワークショップスタイルもいいなと実感しました。

 

●心も体もほぐれるハンドマッサージ

つばめ助産院直伝のハンドマッサージ講座。今回は、夏にぴったりの柑橘系、ハッカ、ラベンダーのアロマオイルを使いました。2人一組になって、肘から手先までじっくりもみほぐします。マッサージというと肩や全身というイメージがありますが、手だけでもこんなに気持ちいいんですね。手には胃や腸、腎臓、肝臓、肺など全身に通じるツボが集中しているのだそう。マッサージをする手のあったかさが伝わって、自然に心までほぐれていきます。講師の吉田奈美さんは、思春期のお子さんにも時々マッサージをするそうです。交流のきっかけを作るツールとしても◎。心地よい香りに包まれて、至福の時間でした。

 

 

☆良かったこと&今後の改善点
〈ユメカ〉
・40代の女性参加者は、名刺交換のときに相手が書いた文字が見えにくそうだった。小さい文字で書くと字が読みにくいので、ナビゲーターが「なるべく枠いっぱい大きめの字で書く」ことを伝える。または、項目数を減らして文字を大きく書けるようにする。
・ユメカの制作が間に合わず時間が伸びた。パソコンとプリンターを増やしてスタッフ2人体制にする。
・プリンターの発色が悪いところがあった。プリンターのメンテナンスが必要。プリンターをもっと軽量化する必要がある。
・フリーアンサーのコーナーは、限られた時間で思いつくのが難しそうだった。フリーアンサーの部分はなくして「マイブーム」にする。
・ダイアグラムはイチから自分で決めるのではなく、項目例のリストをつけたほうが良い。家事や仕事、趣味以外にやさしさ、おもしろさといった「性格」の項目があってもいいかも。
・プリンターの予備が必要。会場の印刷機、コンビニ印刷機でも対応可能なようにリハーサルする。スタッフの欠員が出たときのために複数で対応できるようにする。

〈運営〉
・最初に一人ずつ自己紹介をした。初対面の人の前で自己紹介をすると緊張する人がいた。自己紹介は、最後の名刺交換のときにして、ここでは「ユメカって何?」「どんないいことがある?」「今日の流れ」を簡単に説明するだけでよいかもしれない。
・ヒーリングヨガをするタイミングは、最初か交流会前か要検討。
・交流会にお茶タイムがあるのは良かった。スノーボールクッキーが好評。お菓子作りが好きな調理師、マコさんがカフェコーナーをサポートしたいと希望。
・オンライン参加が一名。名刺づくりをスムーズにするための方法を検討する必要がある。

 

〈広報〉
・集客は小学校や地元デイサービスにチラシを配る。来年度はイベントの中のひとつとして行うほうがよい。

 

〈ヒーリングヨガ〉
・肩甲骨をほぐすプログラムにしぼったのは良かった(バナナ、ボールだっこ、鳥のポーズ、プロペラ&くじゃく、ゆびさし、蝶の呼吸、しずかな時間)。しずかな時間の説明がよく分からなかった人がいたので、体の各部位を意識する方法(ボディスキャン)に変更する。
・ヒーリングヨガにハンドマッサージを加えるのはどうか。
・アロマ+音楽(ハワイの波の音)を入れる。