ゆめカフェ

夢叶うサードプレイス

こどもの夢を叶えるお仕事体験「こどもだけのまちミニカワサキ 」

2023/10/08 

夏から準備してきたこどものまち「ミニカワサキ」、今日が本番でした。娘は得意のスライム作りのおみせやさんがしたくてこのイベントに参加したのですが、実際に担当することになった仕事は「ジョブセンター」。スライムショップは大人気の職業で、内気な娘は、担当決めのとき手を挙げられなかったようです。今朝はテンション下がりまくりの娘を、ランチのからあげくんで釣って、なんとか送り出しました。
「ジョブセンター」はその名の通り、アルバイトを紹介して手続きをする仕事。ハローワークのようなイメージです。仕事を探す人が来たら、カードに希望する職業のほか、お店に出勤する時間と終了する予定時間を書き込みます。仕事が終わったら書類にチェックをして、給料を支払うために銀行にまわします。

 


時間の計算がまだスムーズにできない娘は、仕事の内容を聞いてますます不安そうに表情をこわばらせています。いつもならつい世話を焼いてしまうのですが、ここは「大人口出し禁止」のこどもだけのまち。後ろ髪を引かれつつその場を離れて、遠くから見守ることにしました。

 


さて、一日を終えた後の感想は、、、? 意外にも「楽しかった!」。何が一番楽しかったのか聞くと、これまた意外にも、本人が朝もっとも抵抗を感じていた書類に書き込む仕事が良かったという。最初は手間取ったけれど、時間の計算にも徐々に慣れて次々に書類をさばく感覚に「はまった」のだそう。「暇な時間がなくて退屈しなかった」のが、手を動かすことが好きな娘の性に合っていたようです。

 

さらに話を聞いていくうちに、ジョブセンターの仕事が好きになった本当の理由が分かりました。リーダーをはじめ仲間のチームワークが抜群だったようで、分からなくてまごまごしているときは声をかけてもらい、頑張ったときはなんと「上司」にたこ焼きをごちそうになったそうで(笑)、一日が終わったあと、「来年もまたおいでよ」と声をかけられたと嬉しそうにしていました。大人の世界だって職場の人間関係が良ければ大変な仕事でもやりがいがぐんとアップするもの。娘は来年もミニカワサキに参加するなら、スライムじゃなくてジョブセンターの仕事がしたいと話していました。


たとえ夢見た職につけなくても、他の仕事をやってみたら案外合っていて、それが天職になる。私自身も似たような経験があります。今日一日は、娘にとって将来につながる貴重な体験になったことでしょう。 


そういえば、夜娘のポケットから、ミニカワサキ専用のお札が出てきました。働くのに夢中になっていたら、うっかり買い物に行くのを忘れて、せっかく稼いだお金が使わないまま残ってしまったそう。ミニカワサキのマネープログラムで、「景気が良い状態とは、貯めたお金がたくさんあることではなく、世の中でお金が循環していること」と習ったっけ。「使おうって思わなかったの?」と聞くと、「仕事が楽しかったからまんぞく」とけろっとしています。いい休日だったね。ミニカワサキを支えてくださった皆さんに感謝!